片腕の彼に恋しちゃいました。
放課後は毎日居残りをして



物作りやら何やら



いろんなことをやっていた。



その時、いつもの様に



男子達が私の周りに



集まってきた。



〈杏李ちゃん、何作ってるの?〉



〈手伝おうか?〉



「…いいよ。
一人で出来るから。」



〈そんなこと言わずにさ!
ほら、貸してみ?〉



男子の一人が



私が筆を持っている手に



触れてきた。



「やめて!!」



手を大きく振り払ったら



その男子の制服に



絵の具が見事に付いた。
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