片腕の彼に恋しちゃいました。
〈てめぇ何すんだよ!〉



「キャッ!!」



一瞬胸倉を捕まれたが



他の男子達が止めに入って



その手は解かれた。



私は床に座り、放心状態だった。



〈大丈夫?〉



周りにいた友達が



椅子に座らせてくれた。



「…ありがとう。大丈夫。」



………



〈杏李!!〉



「………紗雍…。」



部活に行っていた紗雍が



騒ぎを聞いて来てくれた。



〈あいつ、後で殴っておくから!〉



「ありがと。でも、いいよ。
紗雍が殴らなくても。
心配かけてごめんね。
部活戻って!頑張ってね!」



〈うん!〉



紗雍は走って部活に戻った。
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