片腕の彼に恋しちゃいました。
バリーン!



「痛っっ!」



瓶は私の目の前に飛んできた。



腕でかばったから



顔に傷を負わなくて済んだ。



でも、かばった腕は血だらけだった。



〈やべっ!行くぞ!〉



瓶を蹴飛ばした男は



すぐさま逃げて行った。



〈ねぇ!大丈夫!?
それヤバイじゃん!
病院行こ!峻稀!乗っけて!〉



『は?おめーらが連れて行きゃーいいだろ。』



〈冷たっ!女の子が怪我してんだよ?〉



私のことを心配してくれた人がそう言うと、



峻稀という人は



バイクに乗って行ってしまった。
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