片腕の彼に恋しちゃいました。
〈あそこに居るから。〉



「え?居るからって、
一緒に行かないの?」



〈たまには峻稀ともしゃべりなよ!
優太と公矢はもうどかしといたから!
じゃあね!〉



「はぁ……。」



これからどうしろと…。



一応、峻稀の所に行こう。



私は峻稀がいる



学校の裏の方へと行った。



そこには赤くなった頬の峻稀が



座っていた。



「……峻稀?大丈夫?」



『…あぁ。』



私は持っていたタオルで



少し血が滲んでいる



峻稀の口元を拭いた。



『…痛っ…。
いいよ、んなことしなくて。』



「でも、血が…。
ちょっと待ってて!」



私は急いで教室へと戻った。
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