片腕の彼に恋しちゃいました。
〈杏李!どこ行ってたの!
変わりに私が当番やってたんだから!〉



「ごめん!今急いでるから!」



〈ちょっと〜!!〉



紗雍に声を掛けられたけど



今は峻稀の方が先。



手当しないと。



私はまた学校の裏へ行った。



峻稀は横になっていた。



私は持ってきた救急箱の中から



絆創膏を取り出し、



峻稀の口元に貼った。



その時、峻稀は



スースーと寝息をたてながら



寝ていた。



…寝顔…かっこいい。



っていうか、かわいい。



いつもの少し厳つい顔と違って



すっごく優しい顔してる。



私が峻稀の顔をジーッと見ていると



後ろから声がした。
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