片腕の彼に恋しちゃいました。
その時、優太と公矢は



歩みを止めた。



〈…あはは。
お前ら、先帰れ!
俺が送ってくから!〉



〈あぁ…。〉



〈わかった…。〉



優太と公矢は



二人で帰って行った。



〈行こ。〉



私達もまた歩きだした。



〈いつか話さなきゃなって
思ってたんだ。〉



マキは峻稀のことを



たくさん教えてくれた。



親に捨てられて施設で育ったことも



やっと里親が見つかったと思ったら



毎日毎日暴力を振るわれていたことも。



そして……あの左腕のこと。
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