片腕の彼に恋しちゃいました。
〈俺と峻稀は、
中学の時から友達なんだ。
その時から峻稀、
喧嘩が強いって有名でさ。
周りの中学のやつらと
毎日やりあってたんだ。

その中学の時、
俺らがいつものように遊んでた時、
知らない二人が他中のやつに
殴られてて。
その殴られてた二人が
優太と公矢なんだ。
殴ってた奴らは、
峻稀が前に勝ったことがある奴らだったんだけど
運悪く、奴らの上の奴らがそこにいた。
それでも峻稀は、
まだ何も知らない
優太と公矢を助けるために
喧嘩した。
その時、峻稀は左腕を無くした。

だから、今でも優太と公矢は、
峻稀にべったりなんだよ。
べったりって表現は変かもしれないけど、
死んでも返しきれない恩ってやつ?
だから、いろいろ辛いんじゃないかな。
優太も公矢も。峻稀だって。〉



そうだったんだ…。



私、優太と公矢の前で……。



悪いことしちゃったな…。



今度会った時、謝ろ。



〈んで?峻稀のこと、好きなんでしょ?〉
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