片腕の彼に恋しちゃいました。
『俺の話し聞いたか?』



「何の話し?」



『マキから聞いたろ。』



「あぁ…。うん。………」



『気使わなくていいから。
つーか、むしろ普通にして。
特別扱いされんの嫌いなんだわ。』



「…うん。ごめん。
別にそういうことで
手伝わなくていいって
言ったんじゃないよ。
今日は、前から自分で準備する
って、決めてたから!」



『そ。』



峻稀………。



腕を無くしてから



いろいろあったんだよね。



峻稀の気持ち



全部理解できるとは思ってない。



でも、半分でもいい。



半分の半分でもいいから



峻稀の気持ち



今まであったいろんなこと。



私に教えてくれないかな……。
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