片腕の彼に恋しちゃいました。
「終わった〜!!よしっ!次っ!」



私は台所に行って



料理を作り始めた。



峻稀は何も言わず



外へ出て行った。



二十分くらいして



峻稀が帰ってきた。



「どこ行ってきたの?」



『スーパーに酒買いに行った。』



そう言って冷蔵庫にお酒を入れる峻稀からは



微かにタバコの臭いがした。



気使って、外で吸ってきてくれたんだ。



私はこの時、少し胸が



キュンとした。



お酒を冷蔵庫に入れている



峻稀の横顔が、



なぜかすごく大人っぽく見えて。



てか、もう二十歳になったんだから



大人か…。



自分がすごく未熟に感じた。
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