片腕の彼に恋しちゃいました。
『ちょっと寝るわ。』



峻稀はその場に横になった。



峻稀はすぐ寝てしまった。



私は文化祭のときのことを思い出し



峻稀の寝顔を覗いた。



やっぱり、かわいい。



優しくて、子供みたいな寝顔に



私は吸い込まれていく。



その時、峻稀は嫌な夢でも見ているのか



眉間にシワを寄せ、うなされているようだった。



『……うっ、うぅ…。』



「…峻稀。」



私が峻稀の名前を呼ぶと



また寝息をたてながら寝た。



「……好き。」



私の口から自然に出た言葉だった。



私はそのまま



峻稀の隣に眠った。
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