片腕の彼に恋しちゃいました。
「ん……。」



目を覚ましたのは病院だった。



〈起きた?腕、痛くない?〉



「…はい、今は。」



〈よかった!
点滴終わるまでゆっくり寝てていいよ!〉



寝てていいよって…。



ってか、ここ個室?



なんで…。



「あの〜…。」



〈個室だから、
いびきとか全然気にしないで
寝ていいからさ!〉



「いや〜…わざわざ個室に?」



『うん!
ここ、俺の親父の病院だから!』



そっか…。迷惑かけちゃたな…。



この人、かわいい。



子犬みたいなクリクリした目に



子犬みたいなかわいい笑顔。



身長もそんなに高くない。
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