片腕の彼に恋しちゃいました。
〈タバコ切らしちゃった〜。
杏李ちゃん、ちょっと
付き合ってくれない?〉
「いいよ。」
私はマキと外に出た。
〈どう?順調?
峻稀、難しいでしょ。〉
「うん…。
どうしたらわかって
あげられるのかな……。
どうしたら…
心開いてくれるのかな…。」
〈それは俺に聞いても
だめなんじゃない?
杏李ちゃんが、
自分のやり方でやらないと
意味がないと思うけど?〉
「………。
峻稀のこと、聞こうとしたんだ。
でも、いきなりすぎたかなって…。
峻稀のこと…知りたくて…。」
『杏李ちゃん、
ちょっと間違ってない?』
「え?」
『峻稀の過去を知ることが
峻稀を知るってことなのかな。』
「……。」
『確かに、峻稀が抱えてる過去は
暗くて、奥深くに眠ってて
なかなか無くなるものじゃない。
でも、もっと今の峻稀を
見てあげたら?
過去を見てあげるのは
それからでもいいんじゃない?』
………その通りだ…。
杏李ちゃん、ちょっと
付き合ってくれない?〉
「いいよ。」
私はマキと外に出た。
〈どう?順調?
峻稀、難しいでしょ。〉
「うん…。
どうしたらわかって
あげられるのかな……。
どうしたら…
心開いてくれるのかな…。」
〈それは俺に聞いても
だめなんじゃない?
杏李ちゃんが、
自分のやり方でやらないと
意味がないと思うけど?〉
「………。
峻稀のこと、聞こうとしたんだ。
でも、いきなりすぎたかなって…。
峻稀のこと…知りたくて…。」
『杏李ちゃん、
ちょっと間違ってない?』
「え?」
『峻稀の過去を知ることが
峻稀を知るってことなのかな。』
「……。」
『確かに、峻稀が抱えてる過去は
暗くて、奥深くに眠ってて
なかなか無くなるものじゃない。
でも、もっと今の峻稀を
見てあげたら?
過去を見てあげるのは
それからでもいいんじゃない?』
………その通りだ…。