片腕の彼に恋しちゃいました。
「ックシュンッ!」



『寒いのか?』



「大丈夫だよ。グスッ」



峻稀は自分が羽織っている物を



私にかけた。



「峻稀、風邪ひくよ。」



『もう家着くから。着てろ。』



「うん。」



峻稀のこのさりげない優しさが大好き。





峻稀の家に帰って



マキ達を待ってる間、



朝作ったご飯を準備した。



9時を過ぎる頃。



〈ただいまー!
…おっ!うまそ〜!
杏李ちゃん、作ったの?〉



「うん!味には自信無いけど。」



〈食べる食べるー!
峻稀!食べよー!〉



『あぁ。ちょっと待ってろ。』



峻稀は冷蔵庫から酒を出して



持って行こうとしていた。
< 68 / 247 >

この作品をシェア

pagetop