片腕の彼に恋しちゃいました。
着替えて帰ろ。



私は昨日着てきた服をまた着て



峻稀の家を出た。



峻稀から借りた服、



洗って返さないと。





家に着いたのは



朝の九時頃だった。



「ただいまー。」



〈お帰り。高校二年生が朝帰り?〉



「峻稀の家に泊まるって
メールしたじゃん!」



〈その峻稀っていう子は
あの茶髪の子?〉



「違うよ。あれはマキ。」



〈へ〜。それで、
杏李はそのマキって人と
付き合ってるの?〉



「違う。」



〈じゃあ、峻稀って人と?〉



「………//。」


〈へ〜、そうなんだ!
マキくん、いいと思うんだけどな〜。〉



「はい!?」
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