片腕の彼に恋しちゃいました。
私は峻稀の家に入って、



ソファーに座った。



「峻稀…。
私、まだ峻稀のアドレスとか
知らないんだけど…。」



『あぁ。すっかり忘れてたな。』



私と峻稀は



赤外線で送信しあった。



『今日は何しに来たんだ?』



「…ただ、峻稀に会いたかったの。」



『…そうか。俺も会いたかった。
もう少ししたら、
マキ達も来るぞ。』



「そうなの!?」



『正月だからな。
……杏李。キスしていいか?』



「え…。」



『嫌ならいんだ。』



「…この前は、何も言わずに
キスしたくせに。」



『いや…この前は…。』



「いいよ。」
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