片腕の彼に恋しちゃいました。
〈調子はどおかな?〉



「大丈夫です。」



〈本当にすまなかったね。
うちのバカ息子が
女の子に大怪我させるなんて。
責任持って、私が治療をするから
許してくれないか?〉



「大丈夫ですよ。
ご心配お掛けしてすいません。」



〈治療費はいらないから。
点滴も終わったし。
もう帰っても大丈夫だよ。
槙斗、送って行きな。〉



〈あぁ。行こう。
杏李ちゃんのお母さんにも
謝らなきゃね。〉



「そこまでしなくても…。
あ。ありがとうございました!」



〈気をつけて帰るんだよ。〉



「はい。」



私は大谷槙斗に送ってもらった。
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