片腕の彼に恋しちゃいました。
『もしもし。』



「マキが……」



『は?マキがどうかしたか?』



「マキが倒れたの!」



『は!?どこ!?』



「私、送ってもらったの。
そしたら、私の家の前で…。」



『救急車は!?』



「あ………。」



『もういい!すぐ行くから
それまで、マキ頼むぞ!』



「…うん。」



…電話が切れた。



どうしたら…。



マキのほうを見ると



息苦しそうにして、



少し汗をかいているようにも見えた。



私は体温計を持ってきて



マキの体温を測り、



マキの頭の下に



氷枕を置いた。



……ピピピピ…



「…38℃もある…。」



風邪かな………。



でも、すっごく辛そう…。



〈杏李ちゃん。…〉



力の無いマキの声がした。
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