片腕の彼に恋しちゃいました。
私達が病室に入ると



看護婦さんが点滴を



調節していた。



マキは、点滴をして



酸素マスクを付けて



眠っていた。



〈大丈夫よ。
もう少ししたら起きると思うけど。〉



「ありがとうございます。」



看護婦さんは〈いーえ。〉と言って



病室から出て行った。



私達はマキが寝ているベッドの側に座った。



「…峻稀……。」



峻稀の手が震えていた。



私は峻稀の手をギュッと握った。



「大丈夫。
マキは大丈夫だから。」



峻稀の手を握っている手とは逆の手で



マキの手を握った。



その時………



「…マキ!?」
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