片腕の彼に恋しちゃいました。
『杏李。』



「ん?」



『俺のこと、好きか?』



「何言ってるの。
好きに決まってるじゃん!」



『何があっても
何処にも行かないよな?』



「前にも言ったじゃん!
何処にも行かないって!」



『ならいいや。』



峻稀、もしかして……。



本当に妬いてる…?



私はさりげなく



峻稀の手を握った。



峻稀は嬉しそうに



笑っていた。



「…峻稀の家、行ってもいい?」



『あぁ。』



「泊まってもいい?」



『あぁ。』



「やった!嬉しっ!」



私は一度家に帰り、



着替えを持って、また家を出た。
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