*無口なキミの甘い言葉*
「あ、あの…隆史くん」
「鈴木がなに言おうとしたのか気になる。だから…」
“気にしないのは無理だ”
隆史くんはあたしをジッと見ながらそう言ってきて、その隆史くんの視線にあたしはドキドキした。
だって、隆史くん。目をそらすことなくあたしを見てくるから。
それに……隆史くんに握られている部分が熱を持ったように熱く感じる。
隆史くんからの視線、握られた腕。だからなのか、胸がすごくドキンドキンって鳴っている。
「“いま”が無理なら……」
あたしをジッと見たまま隆史くんは口を開いた。
そして……。