*無口なキミの甘い言葉*



───‥‥
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「菜子、行くの?」


帰りのホームルームが終わった教室。


隆史くんは昨日の言葉どおり先に教室を出て行った。


その隆史くんの出ていく姿を目で追って見ていたあたし。



「うん。隆史くん待ってるから」


ドキドキするけど、行かなくちゃ。


「そっか。頑張ってね」


あたしは、美幸ちゃんに笑顔を向けたあと、教室を出ていった。


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