小林くんの家庭の悩み
帰ると赤飯が用意してあった。

『なんで、赤飯…;』

『だって~惣ちゃんの能力がわかったんだもん』

『いいかしら?』

果物ナイフを手に静が惣一郎に近寄る。

静は、惣一郎の手をとった。

『ちょっと痛いわよ』

パ~ン!!!

『痛いわね!』

美和子がスリッパで静を叩いた。

『何する気よ!』

『説明出来ないでしょ!確認もしなきゃだし!』

『母さん;大丈夫だから;静さんお願いします。』

静は惣一郎の人差し指を切り付けた。

『痛っ!』

なぜか、美和子が痛がり、手で目を覆った。

惣一郎の人差し指から血がにじみ出した。

しばらくすると、血は止まり、傷は無くなっていた。

『やっぱりね。惣ちゃんの力は治癒力が高いって事ね』

『治癒力…』
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