好きって言ってよ。
あまり変わらないと思っていた身長は、明らかに大地くんのほうが大きい。
ぎゅっと、優しく、
あたしに回した腕は思っていたよりも力強い。
そして、初めて感じる大地くんの、制服越しの体温が。
あたしの心臓をビクンッと飛び上がらせた。
でもね、心地いい…。
ずっと待ち望んでいたことが、現実になってるんだもん…。
「…百花は俺のこと、好きじゃないんじゃないかとかさ。
…百花はアイツのこと、好きなんじゃないかとかさ。
俺、一人でいじけてさ。
…カッコ悪ぃ…。」