Plastic.
「ごめん。やっぱいいや」


吐き捨てて雅司を置いてゆく。


「あゆの、


誕生日プレゼント探しに行ってた」


え・・・!?


思い掛けない言葉に、振り返った。


あたしの・・・!?


「この辺で何か無いかなって思って探したけど・・・


ごめん。


店とかもう閉まってて何も無かった」


そう言って俯く。


キューッて、


また胸を締め付けられるじゃないか。


どうしてこの人は・・・


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