Plastic.
「・・・ごめん」


暫くして、スルリと、


雅司の腕が離れる。


ごめんの意味が解らなくて、


雅司を見上げる。


きっと、あたしは不安そうな顔をしてる。


それを察してか、


雅司があたしの頭に手をやる。


髪をクシャッとして、


「また明日、学校でな」


そう言って笑んだ。


あたしの顔がほころぶのを確認すると、


雅司は帰って行った。




< 153 / 212 >

この作品をシェア

pagetop