Plastic.
慌てて言うと、雅司が笑う。


『んじゃあ10時に駅前でな』


ツー・・・


電話が切れると、無機質な音が鳴る。


ケータイを握り締めたまま、放心だ。


・・・水族館・・・?


雅司と・・・?


まさかの展開に頭がついていかない。


ついていかない、んだけど。


・・・あと2時間しかない!!!


ベッドから飛び降りると、


急いで準備に掛かった。




・・・これって、デート?


・・・嬉しい。


・・・けど、いいの?


・・・雅司には、彼女がいるんだよ?


グルグルグルグル、頭の中は巡る、んだけど、


そんな思考回路には、


とりあえず今は、蓋。


・・・


で、いいよね・・・?


言い聞かせて、駅前に向かった。




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