Plastic.
最近出来た駅前の水族館は、


日曜日って事もあってか、


家族連れやカップルで賑わっている。


・・・あたし達も周りからすれば、カップルに見えるのかな。


俺が誘ったから。


そう言って、雅司がチケットを買ってくれた。


・・・何か本当にデートみたい。


いちいち反応してしまう。





海中トンネルのような入口を抜けると、


巨大な水槽が拡がっている。


「綺麗・・・」


自然と言葉が零れ落ちる。


水族館なんて久し振りだ。


水族館は好きなんだけど、


賛同してくれる人がなかなかいなくて行く機会が無かった。


「俺、水族館好きなんだよねー。


けどさー意外と水族館とか好きな奴いなくてさ。


あゆみだったら行ってくれるかなーとか思った」







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