Plastic.
また、あたしの心の中が、滑り出てしまったのかと思った。


・・・違う。


「あたしも、好きなんだよね水族館。


けど、なかなか行ってくれる子いなくて」


ほんの、些細な事。


けど、気が合うって、こういう事?


それがまた、嬉しい。


「そっか」


まるで同じ気持ち、解るみたい、


雅司が笑んだ。





ねぇ、そんな顔見せたら、また好きって気持ちが強くなっちゃうよ。


ねぇ、どうして彼女を誘わないの?


ねぇ、彼女は水族館とか好きじゃないの?


ねぇ、あたしの気持ち解ってて、どうしてこんな所、連れて来るの?





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