Plastic.
9.2番目
「次の日曜空いてる?」
麻子と明が席を立ってる昼休み、雅司が言った。
「うん。空いてる」
あたしは何の躊躇もナシに返す。
こんなこっそりとしたやり取りが、日課になりつつあった。
雅司とキスしたあの日から、
また少し関係性が変わって来ている。
そうそう家の人がいないなんて事も無いから、
あれ以来雅司の家には行ってないけれど、
都合が合えば一緒に帰ったり、
週末はデートしたりしている。
雅司は相変わらず何も言わないし、
あたしも何も聞かないけど、
いつしかそれすらどうでもいい事のようになっている。
今でもふと考えたりはするけれど、
誤魔化すのに、すっかり慣れてしまっている。
麻子と明が席を立ってる昼休み、雅司が言った。
「うん。空いてる」
あたしは何の躊躇もナシに返す。
こんなこっそりとしたやり取りが、日課になりつつあった。
雅司とキスしたあの日から、
また少し関係性が変わって来ている。
そうそう家の人がいないなんて事も無いから、
あれ以来雅司の家には行ってないけれど、
都合が合えば一緒に帰ったり、
週末はデートしたりしている。
雅司は相変わらず何も言わないし、
あたしも何も聞かないけど、
いつしかそれすらどうでもいい事のようになっている。
今でもふと考えたりはするけれど、
誤魔化すのに、すっかり慣れてしまっている。