Plastic.
あ・・・卒業、って事、か。


明の表情で察する。


美容系って事では雅司と明とあたしの3人は一緒だけど、


学校は3人とも違うのだ。


「・・・」


雅司の方をちらっと見やる。


あたしと雅司の関係は、


卒業したらどうなってしまうんだろう。


今でもこんなに曖昧なのに。


一気に暗くなってしまった空気を払拭する為に、


自ら明がフォローに入る。


「まぁまだもうちょっとあるしな!


その前にクリスマスじゃん!クリスマス!」


その、フォローの筈の言葉が、


あたしにはフォローにならなかった。


「てか、さみしー!


俺、彼女いねーし!


雅司は良いよなぁ」




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