Plastic.
チャイムが鳴ると、雅司はバイトがあるらしくサクッと帰って行った。


あたしも帰ろうとしていると、


「そういやあれからどうなったの?」


麻子が聞いて来た。


「あー・・・謙吾?」


先日のメールの件だ。


麻子にはメールがあった日に打ち明けていた。


「どうすんの?」


「次の日曜に会う事になった。


やっぱりちゃんと話してないから納得いってないみたいだし」


会った所でどうにもならないけれど、


けじめはきちんと付けておきたい気持ちもある。


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