Plastic.
行き先を告げられないまま到着した先は、


雅司と明が毎年来ているらしい穴場の海岸だった。


なるほど、今のシーズンはどこへ行っても人が多いのに、


ここは人が疎らだ。


しかも、


「凄いーっ!!


人が少ないのに海はめちゃくちゃ綺麗!!」


「だから言っただろ!?


穴場だって」


明が得意げに胸を張っている。


「先に場所確保するか」


雅司に促されて、ビニールシートで場所を陣取る。


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