終わりの時、そして始まりの時
距離
泣いている彼女がそこに居た

その涙の理由は、直ぐに分かった。

しかし、俺に出来る事は彼女の話をゆっくりと時間をかけて聞くことだけだった。

周りを照らしていた店の明かりが一つずつ消えていった。

いきかう車の数も減りどれくらいの時間がったかはわからないが、少しだけ彼女が落ち
着いた。

時間がそうさせたのか、少しでも俺が役にたったかは分からないが、俺は落ち着いた彼女を家まで送って帰った。

その時から、俺と彼女の距離は今までよりほんの少しだけ近づいた。
< 1 / 16 >

この作品をシェア

pagetop