ミルクティーな彼。






俺はそのまま歩いていき、教室にも行かずにある場所へと向かった。



「…。」



無言をとおしたまま、そこへ着く。




目当ての場所…そこは古びた二階建ての建築物。その屋上だ。


去年、一年の二学期あたりで、授業をサボってるときに見つけた場所。


屋上はまるで植物園のように植物があった。

誰も来ないし誰にも見つからない。


こんないい場所はないと思い、それからちょくちょく来ては寝たりしてる。



とくに気に入っているのはアーチ状になっているバラ。

その下で寝るのが好きだ。


木漏れ日のような僅かだが暖かな陽射しが心地いい。





俺はバラアーチの元へ歩き、横になった。



そして、いつの間にかそのまま眠ってしまった。







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