ミルクティーな彼。
私の家から学校へは、長くて急な上り坂をのぼれば到着する。
学校へ着くと、まずは教室へと足を進めた。
ここは北坂高校。
県内でも結構レベルは高いほうの高校みたい。
一年三組が私のクラス。
教室の鍵は既に開いていたから、いつものように担任の岡先生が来たのだろう。
教室にはやはり誰もいない。
まだ7時半だもんね。
テスト前で部活もないみたいだし。
前から4番目の窓側が私の席。
机に鞄をおくと、私はいつもの場所ーー『秘密の場所』へと向かうために駆け出した。