3週間の激恋

自分の名前

7日目



今日もドキドキしながら登校する。


会えるのが分かってるから凄く楽しみ。


やっぱり、今日も望と一緒に奈美と佐奈と麗香が来るまで座談。


愛子たちが来て一緒に話していると、もうすぐ先生が来る時間。


廊下を覗くと、先生が男子と話している姿を見て、テンションMAX!!


「どーしよー・・・。」


あたしがオドオドしてると、麗香と望が「来た、来た。」そう言って、茶化し始める。


奈美と佐奈もやっと気づいて「好きなん!?」


驚いた声で聞いてきた。


バレたからには幾ら否定してもこの人達には通じない。


だから、素直に「うん」と認めた。


「マジで!?知らんかった。」

「どこがいいん!?」


やっぱり、みんな同じことを聞く。


「せんせー。」


奈美たちが先生を呼ぶ。


朝から近くに来られたら心臓飛び出るっつーの!


そんな気持ちで、また自分の席まで走った。


先生が教室にいるのが分かってたから、前を見れないくて、ずっと伏せたまま。


「先生、もっとアッチアッチ。」


奈美の変な言葉で顔を上げると、先生をワザとあたしの近くまで来させようとしていた。


ムリ、ムリ、ムリーーーー!!!!!


心の中で叫んで、用事もないのに若葉に話かけて、なんとかこの場を逃れようとした。


あたしが席から離れると「あぁー・・・もうちょっとやったのにー。」そんな声が聞こえてくる。


本当にダメなんだって!


無理なんだって!!


あんまり、そういうことすると先生に嫌われちゃうじゃん!


そんな言葉を心の中で叫んで、タイミング良く菊池先生登場!


助かった、助かった・・・。


「先生の話。」


日直がそう言うと、戸川先生が前に出て話を始める。


さっきのことがあったから、なんとなく前を見にくい。


顔のニヤつきも取れなくて、凄く幸せな感覚・・・。


でも、横を見ると望と奈美があたしを見てニヤニヤしてる。


目を戸川先生の方に向けて、いかにも「ホラホラ~」って感じ。
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