3週間の激恋

負けた感じがして少し気にくわなかったけど、しょうがない。


勝人とのﾌﾟﾁ口喧嘩とか、戸川先生のことみんなの前で言われた恥ずかしさで、給食時間が終わるまで、あたしは赤面状態･･･｡


終わるまで、和真にｲｼﾞられてばっか･･･｡


本当に今日はﾂｲてるんだか、ﾂｲてないんだか。


今日は疲れる･･･｡


やっと、食べ終わって片付け終わって、奈美の席に行くと。


「何でそこの席、座らんの？」


勝人がまたからかう。


ﾎﾝﾄにｺｲﾂのこういうとこ大嫌い！


「うるさい！」


本当に恥ずかしい･･･｡


かなり、先生に迷惑かけてる気がする。


絶対、嫌われてる･･･｡


最悪･･･って言っても全てはあたしのせいでもあるんだけど。


お願いだから、嫌わないでほしいな。


昼休みも、特に何もなくて･･･｡


教室に先生いたけど、話にくくて･･･｡


ｳｼﾞｳｼﾞしてたら帰りの会。


「でなぁー。」


奈美と話してると、悟と和真と勝人の声が聞こえてきた。


「健ちゃんがﾌﾟﾘﾝﾄ配りよんよー。」

「席に着かんと、健ちゃんが怒るよー。」


ふざけたこと言ってるなーって思って勝人の方を見たら･･･｡


「ﾌｯ･･･｡」みたいな感じであたしに笑いかけてる。


和真も悟もﾆﾔﾆﾔしながらあたしの方を見てる。


恥ずかしいからやめて！！


心の中でそう叫んだ。


自分の顔が真っ赤になってるのが良く分かった。


急いで自分の席に座ると･･･｡


「健ちゃーん。」


和真がﾜｻﾞと戸川先生を呼ぶ。


「もう、恥ずかしいけん、やめてっちゃ。」

「分かった、分かった。」


もう、これ以上赤くなりたくなかったし。


先生に迷惑をかけたくもなかったから言った。


帰りの会までも、心臓がもたない。


先生のせいっていうか、和真たちのせいで･･･｡


「終わります。」

「ありがとうございました。」

「掃除あるけんなー。」


ｹﾞｯ、掃除あるのかよ･･･｡