3週間の激恋
先生の答えに少し驚いた。


絶対、静かな子が好みだと思ってたから。


「やんちゃ」ってあたしじゃんとか心の中で思ったりとかしちゃった~♪


「意外やなー。」

「うん。」



20分ぐらいたったかな。


「せんせー、終わったよー。」

「おぉ、ありがとう。じゃぁ、35部つづに分けちょって。」

「はーい。」

「足、浮腫むー。」

「うん。」



社会のプリントも終わって職員室で時間潰し。


戸川先生はアッチをウロウロ、コッチをウロウロ・・・。


そして、誰かの席に座る。


「そこが先生の席?」

「いや、違う。」

「何だ。」

「ただ、誰もおらんかったけん座っただけ。」

「ふーん。」


話が続かない・・・。


っていうか、話す内容がない・・・。


「誰もおらんかったし。」

「あれ?」


理佐が息を切らして帰ってくる。


理佐が行ってた場所は教育実習生が放課後に集まってる3階の倉庫。


「誰もおらんかった?」

「うん。3階やろ?」

「うん。」

「もう一回行こう。」


理佐は少し戸川先生と話すとまた職員室を出て行った。


戸川先生も理佐が出て行った少し後に荷物を持って出て行った。



それから30分。


「上におる、教育実習生たち呼んできてくれん?」

「いいよー。」


玉ちゃんの頼みに応えて、3階まで階段を駆け上った。


あたしは身長低いから足が短くて階段上るのが大変・・・。


上り終わって前を見ると「倉庫3」と書いてる場所があった。


呼び行こうとした時、ドアが開いた。


「先生、理佐は?」


出てきたのは戸川先生だった。


「中におるよ。」


その一言だけ行ってどこかに行ってしまった。


「理佐ー。」

「おぉ、香。」

「中におったん?」

「うん。」

「1回来たけど、しまっちょったけん入らんかったに。」

「そうなん?あたしずっと中におって、戸川先生と話よったよー。」

「嘘!いいなぁ~。何話したか全部細かく教えて!」
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