たからもの
キ-ン.コ-ン.カ-ン.コ-ン


あっと言う間に時間が過ぎた。50分がこんなに早く感じることなんてあるんだね。
毎日がこんな感じだったらいいのにな♪


そんなことを思いつつ,ふと隣を見ると夕陽がいない。
いつも一緒のはずなのに。
心配そうに周りを見回すと,夕陽は柳原さんの所にいた。呼ぼうと思ったけど空気的にやめたほうがいいと確信した。





なぜなら,いつも笑顔でいる夕陽が涙ぐんでいたから。






どうしたんだろう。

朝陽は何も出来ずにただ見つめているだけだった。
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