眠り姫~sleeping ready~
車椅子に乗っていたヴァイオレットはハッとして振り返った

「シーラ、ヴァイオレットはいるか?
話がある」


「えっ!?あっ、ヴァイオレット様は…」


どう答えたら…
ヴァイオレット様は明らかに陛下をお避けになっているし…

チラッと奥を見れば、ヴァイオレットは首を左右に振り拒否


「シーラ…ヴァイオレットいるんだろ?

嘘をつくな」


「あのっ…ヴァイオレット様は…
奥に…いらっしゃいす」


シーラさん!?


「解った。」


シーラの横を通りすぎ、真っ直ぐにヴァイオレットに向かった


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