眠り姫~sleeping ready~
「わかってはいました。

私は相応しくないなど…

だけどユウリ様は私に言いました」


気にしなくてもいい…
貴族や、姫じゃなくてもヴァイオレットがヴァイオレットならいいと…


「けれど…それからです。王宮に使えていた皆さんが私を偏見でみてきました。

魔女…王子をたぶらかした魔女と」


ヴァイオレットはドレスをギュッと握りしめた

つらい…辛い過去




「魔女か…

だからか?俺を避けて婚約者から身を守るためか?

ヴァイオレット違うか?」



「それは…」


守っていた
またあの惨劇を繰り返さないために…



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