眠り姫~sleeping ready~
「手がどうかいたしましたか?」

「いえ…」

―離れてしまった…


ヴァイオレットは悲しみの表情を見せていた

「そうですか…ときに変わったことはありませんか?少し…体を診察いたしてもよろしいですか?」


ジキル医師は優しい笑みを見せてヴァイオレットが不安がらないようにした


「はい…」


「では失礼します」

ジキル医師は心音から手や足を見ていく

「足は動きますか?」

「はい…」

「では立って見ましょう」

ヴァイオレットはなすがままに言う通りにした

「私に捕まって…」


ペタペタと両足をつき、体重をかけた瞬間


「キャッ!!」

「大丈夫ですか?」


ヴァイオレットは地面に倒れていった

――やはり足が…

ジキル医師はヴァイオレットを抱き抱えベッドに戻す

ジキルの思った通り…ヴァイオレットは立てなかった


「私は…歩けないの!?」


ヴァイオレットは自分の足をさすりながらジキル医師をみた


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