眠り姫~sleeping ready~
「はい…足が弱っているんです…長年歩くことをしていなかったようですので」

「そんな…」


ヴァイオレットはまた涙をポロポロ流していた

「大丈夫ですよ、また歩けます。デトロイト国は技術や医療が優れていますので」


この国は最先端をいっている


「まだ夜は長いですのでお休みになられてください。また明日様子を見に来ますので」

ジキル医師はかだつけながらヴァイオレットを見る

ヴァイオレットはまだ足をさすっていた


――よほどショックだったんですね…


ジキル医師は部屋にヴァイオレットをのこして出ていった





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