眠り姫~sleeping ready~
「ヴァイオレット、俺はもう退室する。ゆっくり休むんだ」

レイはヴァイオレットの髪をなでて瞳をみた


「綺麗な色だ…だから涙で霞ませるな」


レイの言葉にヴァイオレットは心臓が飛び出しそうだった


「また明日様子をみにくる」

バタンと扉を閉めて出ていった



「ほんと…そっくりです…神様は残酷ね…」


"綺麗な色だ…"


ユウリ様
貴方も初めてあったとき言いましたね…


私の瞳の色を綺麗な色だって…髪をなでて…



「ウゥッ…ウゥッ!」


涙は止まることなく流れつづけ

残酷な神様を恨んだ




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