眠り姫~sleeping ready~
---今何時かしら…

ヴァイオレットはダルイ体を起こして薄暗い部屋を見渡した


―あれは…誰かしら?


「起きられましたか、ヴァイオレット様」


綺麗な顔をした女性がヴァイオレットにちかづく


「あなたは…」

「シーラと申します。陛下により今日からヴァイオレット様の身の回りの世話を致します」


頭を下げて挨拶をするシーラ

「私の…世話を?」


「はい。陛下をおよび致しますね」


ヴァイオレットは戸惑っていた
目を冷ましたら、シーラと言う女性がいて、世話をすると…


訳がわからなかった


――コンコン、

「ヴァイオレット目を覚ましたのか…」


「レイ陛下…」


ヴァイオレットはレイの顔をまともには見れなかった


「ヴァイオレット紹介する。シーラだ、今日から世話をする」

「さっきから世話をすると言いますが…なぜですか?」


「何故って?足が動かないだろ?」


レイはベッドの縁に座りヴァイオレットの足をさすった
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