眠り姫~sleeping ready~
「正体なんかあとでもいいだろ…第一名前がわかっているじゃないか。ヴァイオレットと」

シゼルはあきれたようにレイに言う


「名前など正体をあかすにたりませんよ…陛下」


「シゼル…考えすぎなんだ。少し休暇をとれ」


「陛下!!」


チラリとシゼルをみたレイはため息をつきながらシゼルと話す


書斎にはシゼルの声が響いた

「うるさいぞ!!第一一国の王が足の動かない少女を追い出すのはもっとよくないだろ!?」


「ッッ…そうですが…ですが!!」


「ぁあ~もういいだろ…部屋で休む」


小言を言われ続けたレイは頭を抱えながらシゼルから逃げるように書斎をでる


「まったく…」


レイは長い廊下を歩いていった
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