眠り姫~sleeping ready~
―あれは…陛下?


見えてきたのはレイの背中だった

「お声をおかけにならないのですか?」


「かけれはませんわ…あれでは…」


シゼルは言葉の意味が解らなかった


しかし
次の瞬間驚いた

―あれは…ヴァイオレットとゆう娘…


「陛下は私には会いに来てはくれないのに、あの少女にはあのように接してるのね…」


レイラは二人の姿から目を離さずに見つめる

悲しみと、嫉妬の眼差しで


シゼルはそんなレイラを見ていた

「レイラ様…」


「シゼル‥あの少女はだれですか?」


「はぃ…北にある白い搭をご存じですか?あそこにいたものです」


レイラは小さく「そう」と答え冷たい視線をヴァイオレットに向けた
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