眠り姫~sleeping ready~
「私は部屋へと戻りますわ。シゼル?陛下によろしくお伝えくださいね?」


笑っているが瞳からは怒りが見えていた

シゼルは頭を下げてレイラに答えた


そしてレイラは付き人を連れてその場から去っていった


シゼルは
冷や汗が出ていた


「だから言ったんだ…早く出さなければと」


庭に出ていたヴァイオレットとレイはちょうどヴァイオレットがレイの顔を見上げていた


シゼルは渋い顔をして2人を見ていた


―もう一度
陛下に言わなければ

レイラ様の怒りが増す前に…


シゼルは自室に向かいながら焦っていた


「なにかが…始まるような気がする…」


レイラとレイとヴァイオレット

シゼルを悩ます3人だった
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