眠り姫~sleeping ready~
「なぜレイラ様といかないのですか!?仮にも婚約者ですよ!?」


「シゼルうるさいぞ、俺が誰を連れていこうが関係ない」


そうツンとする態度のレイにシゼルはまたため息をつく

「陛下…レイラ様をお連れになってください。レイラ様の立場をお考えください」

仮にも一国の姫
侮辱された、と国に帰られて戦争…などとは困る


「レイラ様のお父上…ナラダ国王に申し訳がありませんよ…」


シゼルの言っていることは正しい。そんなのはレイにもわかっている。

たが…
レイはレイラとの関係がいやだった


"政略結婚"が…


自分の父親と母親は恋愛結婚で結ばれた。仲がよかった2人を見ていたレイは自分も愛した人と結ばれたいと思っていた

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