眠り姫~sleeping ready~
王都からかなり離れたところにある塔

昔から言い伝えがある
…眠り姫が眠っている…と。実際は誰も目にしたことがない

レイは黒い自分の愛馬にまたがり塔に向かう


―紫色の薔薇なんてあるわけがない…


そんなことを考えながら走らせていた


*******

「陛下。そろそろ着きます」

「ああ」


走らせてから一時間くらいたった

深い森を走ってきたレイの前に出口らしき光目に入ってきた


そして…


「嘘だろ…」

「本当に紫色をしていますね…なんとも奇妙な薔薇が…」


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